LANケーブルを使った防犯カメラについて徹底解説!|Vol.6|工事部のマニアックな独り言
- コラム
こんにちは。防犯カメラドットjpの工事部です。このブログでは普段あまり話すことのないマニアックな部分についてお話します!「語りたいけど、分かってもらいない!」という工事部のモヤモヤを解消させてください(笑)
配線ケーブルでは、同軸ケーブルを使う場合が多いですが、IPカメラ(ネットワークカメラ)などでは、LANケーブルを使って配線を行うのです。
どのような特長があるのか、どのような問題点があるのか、解説します。
どのようなカメラに使われることが多いのか?
IPカメラ(ネットワークカメラ)、顔認証機能付き、AI搭載のカメラなどでは、配線ケーブルとしてLANケーブルが使われるケースが多くなっています。
それぞれにIPアドレスを持っている、複数のカメラを一括管理できるなどが、IPカメラ(ネットワークカメラ)の大きな特長です。
小規模店舗・施設はもちろんですが、電源の供給が難しくて設置が困難となっていた屋外への設置、複数台のカメラでの監視が必要となる、大型店舗・施設等で利用されるケースが多くなっています。
ケーブル1本で給電が可能?
同軸ケーブルと同じように、LANケーブルでも1ケーブルと2ケーブルのタイプがあります。
防犯カメラの場合、ケーブルによって映像を伝送する役割と電源を供給する役割が必要です。
最近よく名前を聞くようになった1ケーブルでは、PoE給電を利用します。
PoE給電に対応している、ハブもしくはレコーダーなどを使い、LANケーブルだけで電源の供給ができるのです。
そもそも、PoEとは何かについてですが、Power over Ethernetを略したもの。
簡単に言えば、LANケーブルを使って電力を供給する技術のことです。
利用するメリットは、以下の通り。
○ 配線にPoE給電対応のHUB(ハブ)を使えば、LANケーブルだけで済む、見た目がスッキリする
○ 屋外や天井、壁などの電源を取るのが難しかった場所にも設置が可能
○ 給電のためのコンセントを新たに設置する必要がないので、コストを削減できる
問題点について
ここまで、LANケーブルを使った配線・特徴について紹介しました。
見た目がスッキリするし、様々な場所に設置ができ、工事にかかるコストも削減できるため、IPカメラ(ネットワークカメラ)の設置を検討する人も多いでしょう。
ただし、良い点だけではなく、問題点もあります。
その問題点とは、以下のようなものです。
問題点として、よく挙げられているのが、「映像の遅延」です。
データを圧縮してから送ることになるので、どうしても遅延が発生してしまう可能性が高まります。
それから、ノイズが発生して通信不良となってしまうケースなどもあるのです。
環境によっては、このような問題が起こってしまう可能性があるので、注意しておきましょう。