防犯カメラの工事手法(屋外配線方法配管新設編)屋外配線で配管を使用する目的とは?|Vol.9|工事部のマニアックな独り言
- コラム
こんにちは。防犯カメラドットjpの工事部です。このブログでは普段あまり話すことのないマニアックな部分についてお話します!「語りたいけど、分かってもらいない!」という工事部のモヤモヤを解消させてください(笑)




配線を行うのは、屋内だけとは限りません。
屋外配線の場合もあるのです。
その際には、配管を使用しますが配管を使用する目的やどのような種類の配管が使われるのか、詳しく解説します。
配管を行う理由とは?
弊社では、屋外配線を行う際には必ず配管を行っています。
例えば、配線ケーブルが防水仕様のものでも配管を行うのです。
その理由は以下の通り。
そのまま露出配線してしまうと、見た目が悪くなってしまいます。
しかし、配管を行い、その中に配線を収めれば見た目もよくなるのです。
また、屋外では雨や雪などの水、直射日光などから保護する必要があります。
配管をしていないと、水や直射日光によって配線の劣化が進んでしまうのです。
それから、大きな理由としては配線ケーブルを誤って切断される、侵入してきた不審者などに意図的に切断されるのを防ぐため。
露出配線の場合には、意図的に切断される可能性もありますが、配管がしてあれば切断される可能性が大幅に下がります。
切断するのが面倒くさいと感じるでしょうし、簡単には切断できないためです。
VE管とPF管の違いについて
次にご紹介したいのが、配管を行う際に使用する配管の種類についてです。
主に使用される配管は、2種類。
「VE管」と「PF管」です。
まず、「VE管」についてですが、硬質塩化ビニル電線管のこと。
VE管の特徴は次のようなものです。
次に「PE管」ですが、合成樹脂製の配管のこと。
主な特徴は次のようなものです。
さて、特徴にでてきた「可とう性」についてですが、これは簡単に言うと、「柔軟性があり、折り曲げることができる性質のこと」です。
可とう性があるのが、PF管で可とう性がないのが、VE管となります。
ただし、VE管でもトーチランプで曲げることができますし、手で曲げられるVE管もあるのです。
一般的には、直線の多い場所にはVE管を使用します。
それから、耐候性、腐食性に優れており工場などでもVE管が利用されることが多いのです。
反対に、曲がりの多い場所には柔軟性に優れていて、施工性が高いPF管を使用します。
コストについても、PF管の方が少し安くなっているのです。




両方を一緒に使う場合もある
一般的に、配管でよく利用されるVE管とPF管ですが、一緒に利用される場合もあるのです。
直線部分にはVE管を使用して、曲がりの部分にはPF管を使用するというもの。
コンビネーションカップリングと呼ばれる、ジョイント(継手)を使用することで、2つを接続できます。
VE管には、接着剤を使って接続するのです。
2つを上手く使うことで、より見た目も綺麗に仕上がります。