【防犯の基礎知識⑦】なぜダミーの防犯カメラはばれるのか?効果がある設置方法を解説!
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皆さんは「ダミーカメラ」というものをご存知でしょうか。
設置してあるカメラの中には実は本物ではないものもあります。
しかし、普通に見ても本物との違いは分からないということがほとんどだと思います。
では「抑止」という面ではダミーカメラで十分ではないのかと思う方もいらっしゃると思います。
今回はダミーカメラについて解説していきたいと思います。
目次
1.なぜダミーカメラだとバレてしまうのか?
結論から申し上げると泥棒は本物がダミーか見分けることができます。
で紹介した「令和の大泥棒」は空き巣で生計を立てており、家族4人を養っていました。
近所の人からも仲の良さそうな家族と見られており、家賃も滞ったことはなく、お金に困っている様子ではなかったようです。
けれども、この家族5人の生計は空き巣によって立てられており、やり方は間違えているが、家族を食べさせていくために必死だったはず。
鍵や家の構造、防犯カメラの知識はプロ並み、もしかしたらそれ以上かもしれません。
ダミーカメラを見抜くなんてことは朝飯前なのです。
構造上、絶対に設置できない場所に設置している
そもそもダミーカメラは配線等がいらず、カメラ本体のみとなります。
なので業者ではなく自分たちでカメラを購入し設置している方を多く見かけますが、そこには大きな欠点がいくつかあります。
配線のことを考えずに設置しているため、家の構造上、設置できないような場所に設置しているのです。
カメラはあればどこでもいいというわけではありません。実際に弊社の防犯のプロたちはダミーカメラかどうか一発で見抜くことができます。
この場所にカメラを設置するのは不可能です。
さらに、よくあるのはケーブルが出ていないカメラです。
天井などに付ける場合はケーブルを隠すことはできますが、天井から離れた場所やポールに設置する場合は必ずケーブルが必要になります。
通常、防犯カメラを設置する場合はケーブルとケーブルを保護するプールボックスという配線カバーも併せて使用します。
ですので、必要な場所にケーブルがないのは不自然だということが分かります。
本物のカメラを設置する際に業者によっては配線カバーをせず、ケーブルを野晒しにしている場合があります。
故障の原因にもなりますので屋外に設置する場合は必ずプールボックスをしましょう。
過去に参考になる記事を書いていますので、よろしければ併せてご一読ください。
カメラの種類にもご注意ください
カメラにも様々な種類があります、主にドーム型、ボックス型、バレット型とあります。
ドーム型、ボックス型は主に屋内で使用され、バレット型は屋外、屋内の両方で使用されます。
例えば、ボックス型カメラを屋外で使用することも可能ですが、業者が設置する際は必ずハウジングボックスというものを使います。
レンズがむき出しになっているのカメラを保護するのがハウジングボックスです。
こちらがボックス型カメラの写真です。
ハウジングボックスとボックス型カメラの写真です。
なのでハウジングボックスがないただのボックス型カメラを屋外に設置している場合、ダミーだとバレる危険性があります。
基本的に業者は場所に応じて適切なカメラの種類を選定しておりますので場所に合ってないカメラはすぐに泥棒に見破られてしまいます。
もちろん泥棒にもプロと素人がいますので素人であればカメラの種類も分からずカメラの存在だけで侵入を諦めるかもしれません。
ですが、プロの泥棒には通用しないことを覚えておきましょう。
2.ダミーカメラでも効果がある設置方法はあるのか
ここまで記事を読んでくださっている方はダミーカメラの設置を検討している方、
もしくは防犯カメラの設置を検討しているがダミーカメラでも大丈夫ではないかと思っている方など様々だと思います。
なかには「泥棒なんて滅多に出くわさない」と思っている方もいるのではないでしょうか。
当然、防犯カメラの普及により犯罪件数は現象傾向にあるものの
2021年の窃盗犯の認知件数は全国で381,769件。1日あたり約1046件の窃盗事件が全国で起こっているといえます。
さらに一度、空き巣被害に遭われた方は防犯カメラを設置したり警備会社と契約したりするため、再度狙われることはあまりなく、
必然的に狙われるのは防犯対策をしていない、もしくは防犯対策が甘い場所だといえます。
<参照>
ダミーカメラでも効果的な設置方法は?
さて、ここまで建物の構造、カメラの種類のことについてお伝えしましたが、まず業者と防犯の知識がない方では設置方法が全く違います。
というのも、知識がない方はダミーカメラを設置する際に映したいものをピンポイントで設置しようとするということです。
例えば、入口を映したいのであれば入口の正面につけたりしますが、業者は違います。防犯カメラ業者はどこに設置したらより効果を発揮するか理解しているので少ない台数で効果的な設置を行います。
こちらが業者と素人が設置した際の違いです。
どちらが防犯のプロが設置した場合の図か一目瞭然です。
カメラの画角を考慮した上で、対象物だけでなく全体を移すように設置するのがポイントです。
屋外のカメラは赤外線で見破られる!
ニュースなどで目にする防犯カメラの映像が夜間でもよく見えるのは赤外線のおかげです。
実際にその場所に行くと真っ暗ですが赤外線を搭載しているカメラであればある程度、見ることができます。
今やほとんどのカメラに赤外線が搭載されており、夜間だけでなく、屋内の暗い場所などの様子も把握できます。
もちろんダミーカメラは配線されていないので赤外線は放射されていません。
なので、ダミーカメラの最大の欠点は赤外線は目には見えないが携帯などのカメラのレンズ越しだとみえるので赤外線がでていないカメラは一発で分かるということです。
詳しくはこちらをご覧ください
<参照>
これは弊社に設置してあるカメラですが夜になりスマートフォンでカメラを向けると
紫色の光が見えます。これが赤外線です。
ダミーカメラがあることによって泥棒が侵入することも
それではダミーカメラは意味ないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ダミーカメラはとてもリスクが高いです。
それはダミーカメラだと泥棒に見破られた際に「防犯対策に費用はかけたくないが、大事な物がある」と思われて侵入されてしまうからです。一定の効果は発揮するダミーカメラですが是非、本物の防犯カメラの設置をオススメします。
しかし、ダミーで費用を抑えたいという方は防犯カメラ業者にアドバイスを貰いながら設置されることをオススメ致します。