防犯カメラ設置見積書作成します 見積り依頼

AIカメラは何が出来るのか?具体的な技術や防犯活用法について徹底解説!

テクノロジー

街や店舗に設置されるAI防犯カメラが増えています。
ただし、「どんなことが出来るのか?」「一般的なカメラと何が違うのか?」について理解している方は多くないでしょう。
今回は、最新のAI防犯カメラでどんなことが出来るのか、について解説します。

目次

歩く際の特徴で人物の判別が可能

皆さんも「顔認証」という技術をご存知でしょう。
スマホや空港のゲートなどに設置されていますよね。
現在では、この顔認証よりも一歩進んだ技術が開発されています。
それが、「顔が見えなくても歩くときの特徴で、人物を判別する技術」です。
設置されている防犯カメラや監視カメラには、「顔が映っていない」あるいは「顔を隠している」場合もあります。
そのようなケースでは、人物を判別するのが難しいのですが、この技術では顔が見えなくても人物を判別出来るそうです。
ただし、「その人物が別の映像に映りこんでいる場合」に限られるとのこと。
富士通が開発した技術で、現在のところ約90%の精度で人物を識別出来ているそうです。

この技術を使えば、家族から事前に行方不明者の画像を提供してもらい、そのデータから行方不明者の捜索などに役立つと期待されています。
大きなポイントは、顔ではなく歩き方の癖を捉えるということです。
報道によれば、2023年度の実用化を目指しているとのこと。

<防犯カメラ映像をAI解析>

松川
松川
今まではマスクをしていて顔の判別が難しい場合は泣き寝入りでしたもんね。。

商業施設のAI警備

最先端技術の1つと言えるのが、「AI警備」です。
大型商業施設・オフィスビルなど広大なスペースがある場所では、人間の目だけで確認するのは難しいもの。
そこで、活用されているのがAIを使った警備システムです。
その中でもよく知られているのが「アジラ」。
このシステムを導入することによって、次のようなことが可能です。

24時間監視
異常行動の検知
迷惑行動の検知
事件・事故への迅速な対応

事前に、AIが通常の行動を学習しているため、異常行動などを検知出来ます。
検知すると、すぐに画面にアラートが出るので、迅速な対応が可能となるのです。
もう少し具体的には、人が転倒した場合、物などを破壊している場合、喧嘩をしている場合などを検知出来ます。
さらに、ふらつき・千鳥足・同じ場所への長時間滞留などの不審な行動も検知出来るそうです。
効率よく警備を行うことが出来ますし、迅速な対応も可能となるので、施設には非常に魅力的なサービスと言えるでしょう。

<警備DX、「AI警備」>

過去に参考になる記事を書いていますので、よろしければ併せてご一読ください。

あわせて読みたい
AI機能の「ライン侵入」「エリア侵入」とは何か?具体的にどのようなシーンで活用出来るのか? こんにちは。防犯カメラドットjpの工事部です。このブログでは普段あまり話すことのないマニアックな部分についてお話します!「語りたいけど、分かってもらいない!」...

AIカメラで害獣対策

毎年、野生鳥獣(シカ・イノシシ・クマなど)による農作物被害が発生しています。
そんな、野生鳥獣への対策としてAI搭載カメラが使われているそうです。
カメラがイノシシなどの害獣を自動で検知・追尾することが出来、出没の状況を記録出来るとのこと。
さらに、記録するだけでなく威嚇するためにレーザーを照射することなどが可能となっているそうです。
野生鳥獣に警戒させることで、農作物被害を減らす効果が期待されています。
このシステムを開発したのは、岡山県にあるシステムエイ・ブイという企業です。
報道によれば、2023年度の発売を目指しているとのこと。
日本でも、農作物被害は大きいので、少しでも被害が少なくなることに期待したいところです。
<害獣、AIカメラで追尾>

AIカメラで駐車場の空き状況がリアルタイムに把握出来る

駐車場

車を運転する際に、イライラしてしまうのが「駐車場で駐車スペースが見つからない!」ということです。
そんな、イライラを解消し、渋滞や混雑を緩和する効果が期待出来るのがAIカメラ。
群馬県伊勢崎市にある大型ショッピングセンター、「スマーク伊勢崎」には屋上などにカメラを23台設置しているそうです。
このカメラが3800台収容の駐車場を撮影しており、AIが自動で駐車可能であるかを判断。
データは、リアルタイムでホームページ上に掲載されるだけでなく、入口付近のモニターにも表示される仕組みとなっているそうです。
ドライバーは、モニターに表示された情報を確認しながら、駐車スペースを見つけることが出来ます。
無駄な時間を短縮出来るというのが大きな魅力と言えるでしょう。
また、これによって人件費の削減などにもつながると考えられています。

<スマーク伊勢崎、AIカメラで駐車場の空きを把握>

農作物の収穫日を予測することも可能になる?

まだ、実験段階ですが、将来的には農作物の収穫日をAIが予測出来ることになるかもしれません。
伊藤忠テクノソリューションズでは、センサーやカメラを使って農作物の収穫日を予測するという実験を開始しているそうです。
正確に農作物の収穫日が予測出来るようになれば、収穫作業を行う際に必要な人員の手配なども簡単に行えるようになると期待されています。
さらに、農業分野では高齢化や後継者問題などもありますので、このような技術が実用化されれば、問題解決の糸口となることでしょう。
今後の成果に期待したいところです。

<CTC、AIカメラで農作物の収穫日を予測>

松川
松川
人手不足の現代には嬉しい技術ですね!

映画館のサービス向上にも活用される?

109シネマズでは、サービスの向上を目的として実証実験が行われています。
合計3台のAIカメラを設置して、利用者の属性・滞在時間などを調べて、それぞれの利用者に合わせたサービスを検討するとのこと。
あくまでも実証実験の段階ですので、どうなるかはわかりませんが、将来的には質の高いサービスを提供出来るようになるかもしれません。

<109シネマズでAIカメラを用いた実証実験が開始>

3.特定の分野だけでなく、様々な分野で活用されている!

これまでは、主に防犯目的で利用されていたAI技術ですが、現在では様々な分野で活用されています。
いくつかの最先端技術を挙げると、歩き方の特徴で人物を判別出来る技術・AI警備システム・害獣対策などです。
他にも、実験段階のものも多いので、今後はさらに多くの分野で活用されるようになるでしょう。

この記事を書いた人

安達 智裕のアバター 安達 智裕 HYN株式会社 代表取締役

防犯カメラ専門サイト「防犯カメラドットJP」を運営し、防犯カメラの設置工事に20年以上の経験を持つ専門家。長年にわたる現場での知見を活かし、現在は自社メーカーとしてオリジナルの防犯カメラを開発・提供。さらに、AI技術を活用した顔認証・ナンバー認証機能を搭載した最新の防犯カメラを展開し、高度なセキュリティ対策を実現。防犯対策のプロフェッショナルとして、企業や個人向けに最適なセキュリティソリューションを提案し、安全・安心な社会づくりに貢献している。

目次