岡山県の建設会社で起こった暴行事件。技能実習生が過ごしやすい国になってほしい|篠田のきままに新人ブログ8
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こんにちは。防犯カメラドットjpの篠田です。
このブログでは新人、篠田が防犯について感じたこと、思うことを思ったままに書いている記事です!
さて、今日は先日、報道されていた「ベトナム人の技能実習生」への暴行事件について思うことです。
このニュースを見たとき、すごく悲しい気持ちになりました。
未だに減らない暴行事件
さて、皆さんいつもお仕事ご苦労様です。楽しいことばかりでなく、なかなか上手くいかないこともあるとは思いますが、「働く」ということについてどうお考えでしょうか。
日本は「外国人技能実習制度」という制度を取り入れている会社も多くあります。
これは、会社側は人手不足の解消、実習生は日本の技術を学びながらお仕事できるという目的のための制度です。
しかし、先日とても悲しい事件が起きました。
ベトナムから妻子の生活のために日本にきて働く男性に対して、日本人の同僚たちは2年間に渡って暴力を振るいました。
なぜ、このような事件が起きてしまったのでしょうか。
暴行した理由について「外国人で日本語が下手だったから」だそうで、こんな理由で暴力を振るう大人がいることに驚きが隠せません。
しかも、1人だけでなく3人から暴行を受けていたようで、日に日に暴行はエスカレートしました。
2020年の5月には投げ渡された建築資材が顔に当たり、上唇が切れる怪我をしました。歯も折れてしまいました。
また、同年の11月には安全靴で左胸を蹴られ、ろっ骨が折れる怪我もしました。
けれども、いずれの怪我も上司から「暴行されたことにはするな」と言われ、事実が捻じ曲げられてしまいました。
さらに、岡山県の管理団体に相談するも、改善はみられず、暴行は続きました。
そこで、労働組合の福山ユニオンたんぽぽに相談して保護され、またこの事件が明るみにでました。
このベトナム人の男性は来日前は、日本のことを「とても良い国だと思っていた」とも話しており、そのコメントに胸が痛くなりました。
きっと助けを求めたかったけど、自国の家族のために我慢して働き続けたのでしょう。
<参照サイト>
ベトナム人技能実習生が訴えた暴行被害とは
制度自体に問題があるのでは
ここまで先日のニュースについてお話しました。
もちろん、暴行した同僚を含む会社そのものが許せませんが、外国人技能実習制度という制度に問題があるように感じます。
原則として、転職は出来ず、来日のために多額の費用が必要というルールのせいで多くの人が苦しんでいることも事実です。
「奴隷制度」と呼ばれることもあるこの制度がなぜ、続いているのか不思議に思います。
今回、事件を起こした岡山県の建築会社は5年間の技能実習生の受け入れ停止処分が下されました。
暴行の事実についても、おおむね認めているようです。
ただ、楽しく働いている外国人技能実習生、働きやすい環境を整えている会社もあります。
一概に、すべてが悪いというわけではないのかもしれません。
せっかく日本に来てくれた外国人の方々には日本での生活を楽しんでもらいたいと思います。