<防犯の基礎知識13>防犯カメラに音声を収録することもできる!気になるメリットとデメリット

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屋内防犯カメラ

現在では、様々な場所に設置されている防犯カメラ。
皆さん、カメラに記録できるのは映像だけだと思っていませんか?
すべてのものではありませんが、「音声」を収録できるものも販売されているのです。
今回のブログでは、「防犯カメラに音声を収録するメリットやデメリット」について解説します。

1.カメラで音声を収録できる?

音声を収録するメリットやデメリットについてお話する前に、「カメラで音声を収録できるのか?」について解説します。
結論から言えば、できるものとできないものがあるのです。
収録できるカメラとは、次のようなものになります。

集音マイク内蔵の防犯カメラ
後から集音マイクを設置して収録する
ネットワークカメラ

まず、一般的な防犯カメラには集音マイクが内蔵されていないものがほとんどです。
そのため、音声を拾うことができません。
しかし、集音マイクが内蔵されているものであれば、音声も拾うことができます。
また、最初に内蔵されていないカメラを設置した場合でも後から集音マイクを取り付けることで、収録できるようにすることも可能です。
その他では、ネットワークカメラを設置する場合も音声を拾えます。
ネットワークカメラの場合には、映像と音声の両方が記録できるようになっているものがほとんどです。

松川
松川
ネットワークカメラの設置希望のご相談も増えてきております!

 

どんなメリットがあるのか?

では、映像だけでなく、音声も記録するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
次のようなメリットが考えられます。

従業員とお客様の会話を録音することで、トラブルの内容を正確に把握できる
不当な要求や言いがかりなどのトラブルを防げる
従業員が脅迫された場合の証拠として記録できる

大きなメリットとしては、トラブルの内容を正確に把握できる、犯罪の防止や犯罪の証拠として活用できることです。
小売業・接客業などでは、顧客とのトラブルが頻発しています。
そのようなトラブルを解決するためには、映像だけで解決するのが難しいケースもあるでしょう。
当事者同士でしか、どのようなやりとりがあったのかがわからないためです。
ですが、「音声」が記録されていれば、売場責任者や店長など当事者以外がトラブルに対応する場合でも、トラブルの内容を把握しやすくなります。
「従業員の対応や態度に問題があったのか?」「不当な要求・言いがかりなのか?」を判断しやすくなるのです。

それから、従業員を守ることができるのも大きなメリットと言えるでしょう。
アルバイトやパート、派遣、正社員として小売業や接客業を経験されたことがある方なら、体験したことがあるかもしれませんが脅迫してくる人もいます。
脅迫は立派な犯罪行為ですが、証拠となる音声がなければ映像が残っていても脅迫を受けたことを証明するのは難しいと言えるでしょう。
しかし、音声を記録しておけば、脅迫を受けた際に有力な証拠となりますので、警察等にも届けやすくなります。

過去に参考になる記事を書いていますので、よろしければ併せてご一読ください。

<参照サイト>
クレームが多い業種
64歳男、コーヒー店で「味がおかしい」

 

デメリットについて

最近では、「カスハラ(カスタマーハラスメント)」と言われるハラスメントも増えています。
ですから、従業員を疲弊させないためにも音声を収録することも非常に有効と言えるでしょう。
ただし、メリットだけではなく当然ですがデメリットもあります。
最大のデメリットは、「プライバシーの問題」です。
いくらトラブルや犯罪を防止するためと言われても「自分たちの会話が丸聞こえになっている!」と考えたら不安な気持ちになるでしょう。
友人や家族、恋人などとの会話がずっと録音されていたら気分は良いものではありません。
また、収録されるのは従業員と顧客との会話だけではなく、従業員同士の会話、業務に関係ない会話も記録されてしまう場合があります。
会話の内容から、「評価を落とされるのではないか?」「解雇されてしまうのではないか?」と不安な気持ちになる従業員も出てきてしまうでしょう。

設置する目的を明確にして、運用・管理方法を記載し、周囲に設置に対する理解を求めることが大切です。
ガイドラインなどを作成して、プライバシーを侵害しないことが重要となります。

<参照資料>

松川
松川
理不尽なクレームは精神的に辛いものがありますよね

 

2.注意するべきポイントとは?「会話」以外の音に注意!

会社

このブログでは、音声を収録するメリットやデメリットについて紹介しました。
次に、設置する場合の注意点について見ていきましょう。
最も注意しなければいけないのは、「会話」以外の音です。
解説してきたように、集音マイクが付いていれば音声を拾い、映像と音声を記録できます。
記録できるのは、「会話」ではなく「音」なのが大きなポイントです。
例えば、次のような場所では設置しても大きな効果を得られない可能性があります。

アパレルショップ
パチンコ店
大型商業施設(ショッピングモール)
野外

上記に挙げたような場所には、多くの会話以外の音があります。
例えば、アパレルショップやパチンコ店などでは店内に音楽が流れていることが多いため、会話が聞こえにくくなるのです。
大型商業施設、野外、駅などでは多くの音が入り込んでしまいます。
ピンポイントで会話だけを拾うわけではなく、音を拾うので広い場所・人が多い場所ではあまり効果が期待できません

 

ネットワークカメラを設置する場合にはセキュリティ対策をしっかりと行う!

一般的な防犯カメラには、集音マイクが付いていないものが多くなっています。
しかし、ネットワークカメラは音声も記録できるものが多いため、ネットワークカメラの設置を検討している方も多いでしょう。
ただし、十分なセキュリティ対策を行わなければデータが流出してしまうリスクがあります。
インターネットに接続するため、国内だけでなく世界に流出する可能性があるのです。
パスワードやIDを初期設定のままにしている、パスワードが設定されていないなどの場合には、非常に危険な状態と言えるでしょう。
1度流出してしまうと、データを削除するのは難しくなります。

<インターネット経由での映像漏洩>

 

プロに相談するのが最適

最近では、集音マイクがインターネット通販などで販売されています。
そのため、自分で購入して設置を検討している方も多いでしょう。
ただ、プロに相談してから購入・設置をするのがおすすめです。
その理由は、設置場所によっても効果は大きく変わるため。
距離が遠すぎれば、会話が収録できません。
せっかく設置するのなら、プロに相談するのがよいでしょう。
弊社でも、お客様からのご要望があれば設置を行っております。
お気軽にご相談くださいませ。

 

メリットやデメリットについて理解してから設置をしよう!

顧客とのトラブルの詳細を把握するため、犯罪の防止や犯罪の証拠を記録するために、「音声」の収録は有効です。
ただし、記録できるものとできないものがあります。
また、メリットだけでなくデメリットもあるのです。
重要なのは、設置する目的を明確にすること、そしてメリットやデメリットを理解したうえで設置すること。
適切な設置場所はそれぞれの場所によって異なるため、プロに相談するのがよいでしょう。
ぜひ、お気軽に弊社までご相談くださいませ。


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