路上でのキャッチ行為は違法?ぼったくり店へ誘導されてしまう場合もある!防犯カメラでできる対策とは?
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皆さんは、繁華街などでキャッチ行為やスカウト行為をしつこくされて、非常に迷惑したという経験ありませんか?
とくに、キャッチはぼったくり店へ誘導されてしまうことも多いと言われているのです。
今回は、「キャッチ行為やスカウト行為は違法なのか?」「防犯カメラでできる対策」について解説します。
1.どのようなものが「キャッチ」や「スカウト」なのか?
まず、違法であるかどうかを解説する前に具体例を挙げながら、どのような行為がキャッチやスカウトにあたるのかを見てみましょう。
最初に「キャッチ」ですが、「客となるように誘うこと」です。
別の呼び方では、「客引き」とも呼ばれています。
具体的には、次のようなものです。
次に「スカウト」ですが、「業種を問わず対価の発生する仕事に従事するように誘う行為」です。
単純に「勧誘」と呼ばれることもあります。
具体的には、次のようなものです。
しつこいキャッチやスカウトには、うんざりしてしまう人も多いでしょう。
<参照サイト>
客引き行為等に該当する行為の考え方について




キャッチ行為は違法?それとも合法?
結論から言えば、2つのものによって「キャッチ行為」は禁止されています。
1つ目は、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風営法)」です。
第22条(禁止行為等)で、風俗営業を営む者は、次に掲げる行為をしてはならないと定められています。
つまり、いわゆるキャッチ、立ちふさがり、つきまといなどの行為は違法となるということです。
それから、もう1つが「迷惑防止条例」。
迷惑防止条例とは、国ではなく各都道府県が定めている条例です。
福岡県にも、「福岡県迷惑行為防止条例」というものがあります。
この条例を確認すると、(不当な客引き行為等の禁止)の部分で明確に、道路や公共の場所での「客引き行為」は禁止となっているのです。
また、迷惑防止条例ではキャッチ行為だけでなく、スカウト行為(勧誘)についても禁止されています。
詳しくは、それぞれの都道府県の迷惑防止条例を確認してみましょう。
<参照サイト>
福岡県迷惑行為防止条例
風営法と迷惑防止条例の2つによって、公共の場所などでキャッチ行為を行うことはできないことになります。
過去に参考になる記事を書いていますので、よろしければ併せてご一読ください。
ぼったくりの被害に遭った場合、キャッチを訴えることはできるのか?
そもそも、キャッチ行為が禁止されているのは、ぼったくり店への誘導などトラブルが増加しているためです。
もしも、キャッチにぼったくり店へ誘導されてしまい、ぼったくり被害に遭った場合、キャッチを訴えることはできるのでしょうか?
結論から言えば、かなり難しいと言えるでしょう。
その理由としては、口頭でのやりとりであるためです。
料金やサービス内容などを伝えられて、店舗へ誘導されることになりますがあくまでも口頭でのやりとりとなります。
そのため、トラブルが起きても「言った!言わない!の水掛論」となってしまうでしょう。
そもそも、ぼったくり被害に遭った場合「警察」が介入するかどうかも難しいところと言われています。
原則としては、民事不介入となるため被害を訴えても取り合ってもらえない場合もあるようです。
ただし、不当請求によって脅迫を受ける、暴行されたなどであれば警察が介入する可能性は高いと言えるでしょう。
このようなトラブルに巻き込まれないためには、キャッチについていかないことが大切です。
ただし注意するべきは、客引きだけではありません。
無料案内所などを利用する場合も注意が必要です。
案内所は、キャバクラやガールズバーなどお客さんの希望を聞いて、最も条件に近いお店を案内してくれるものですが、中にはぼったくり店と提携している場合もあります。
もちろん、多くの場合にはきちんとしているところが多いようですが、絶対に安全とは言えませんので注意が必要です。
2.どのような罰則が設けられているのか?
ここまで、キャッチ行為やスカウト行為が禁止されていると解説しました。
では、違反した場合どのような罰則が設けられているのでしょうか?
「福岡県迷惑行為防止条例」の罰則について紹介します。
<参照サイト>
福岡県迷惑行為防止条例の改正
事業停止命令はもちろんですが、懲役刑や罰金刑など厳しい罰則が設けられています。
悪質なキャッチ行為への有効な対策とは?
ついつい、甘い言葉に誘われてキャッチに引っかかり、ぼったくり被害に遭ってしまうケースもあります。
では、このような悪質なキャッチ行為・迷惑行為を防ぐにはどのような対策が有効となるのでしょうか?
有効な対策の1つが「防犯カメラの設置」です。
設置するメリットとしては、次のようなものがあります。
記録することで、どこで行われているのかが明確になります。
明確にすることで、警察と連携してパトロールや監視を強化できるでしょう。
パトロールや監視を強化することで、悪質な行為や迷惑行為を少なくできる可能性があります。
迷惑行為・悪質行為を少なくするために防犯カメラの設置が進んでいる!
非常に迷惑で、悪質な客引き行為を少しでも減らすために、福岡市では防犯カメラの設置が進められています。
博多駅筑紫口や天神・大名地区などにカメラを設置、映像は最大で1ヶ月程度保存することができるそうです。
また、撮影するだけでなく、映像からどこで行われているのかを確認して、市が雇用した指導員がパトロールを行うとのこと。
犯罪を少しでも未然に防ぎたい、キャッチなどの迷惑行為を少しでも減らしたいという強い意志が伝わってきます。
それから、客引き行為のためではありませんが、福岡県警察では街頭防犯カメラを設置・運用しています。
街頭防犯カメラを設置することで、犯罪の予防・犯罪が起きた場合の早期解決などに効果が期待できるでしょう。
警察だけでなく、地域全体での取り組みでキャッチやスカウトなどの迷惑行為を防ぐことができるのです。
<参照サイト>
福岡)悪質な客引き対策で防犯カメラ
街頭防犯カメラシステム
道路や公共の場所などでのキャッチ行為やスカウト行為は禁止されている!有効な対策には防犯カメラの設置がある!
大きなトラブルにつながることが多い、キャッチやスカウトは法律や条例などによって禁止されています。
違反した場合には、厳しい処罰を受けることになるのです。
このような迷惑で悪質な行為を減らすためには、防犯カメラの設置が有効。
証拠として記録できますし、犯罪やトラブルを未然に防ぐという点でも非常に効果的です。
街の安全を守り、街の評判を低下させないためにも防犯カメラの設置を検討しましょう。




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