最近、「見守りカメラ」を設置するご家庭が増えております。
弊社にも見守り目的でカメラを設置したいとのご相談は度々いただいております。
実際に、さまざまなご家庭に見守りカメラを設置してきました。
今回は見守りカメラの正しい使い方について解説します。
見守りカメラがあれば全て大丈夫ではない

先日、恐ろしい事件が発生しました。
25歳の無職の女と47歳の男が自宅に7か月男児を8時間放置したとして逮捕されました。
2人は午後8時半頃から次の日の午前4時半頃まで自宅に男の子を置き去りにしました。
女が午前3時頃に1人で帰宅し「子供が部屋の中にいるが、家の鍵をなくなして入れない」
と警察に通報。男の子にけがなどはなく、無事に保護されました。
しかし、男の子は警察と消防が窓ガラスを割って家の中に入った際に布団にうつぶせの状態で泣いていたそうです。
男の子を置き去りにして市内の飲食店で酒を飲んでいた2人。
これまでも何度か放置して出掛けたことがあるようです。
何故、男の子を置き去りにして出掛けたのかについて。
実は布団の近くに見守りカメラを設置しており、スマートフォンで様子を確認していたようです。
見守りカメラがあれば大丈夫と思ったのでしょうか。
幸いにも男の子にけがはありませんでしたが、女が鍵をなくさなければ事件が明るみにでることはなかったでしょう。
また同じことを繰り返して、今度は大惨事になっていたかもしれません。
虐待などの疑いは今のところないようですが、軽視できる問題ではありません。
見守りカメラの正しい使い方
今回のように「見守りカメラがあれば大丈夫」というのは誤った考え方です。
見守りカメラは、あくまでも「見守る」役割しか果たしてくれません。
実際に何か起こった際に助けてくれるわけではありません。
まして、生後7か月男児をたった1人で家に残していいなんてことがあるはずありません。
例えば、家に空き巣が侵入した際に男の子を見つけ、危害を加えられてもカメラにはどうすることもできません。
乳児は「助けて」と喋ることも助けを呼ぶこともできません。
もちろん証拠として映像で残るので、犯人の特定には繋がります。
しかし、リアルタイムでその映像をみていたとしても通報して家に警察が到着するまでに時間がかかります。
その間に何かあってからでは遅いでしょう。
見守りカメラは、子どもだけでなくペットの様子も伺える大変便利なカメラです。
また、介護の現場でも使用されることも増えてきました。
しかし、正しい使い方をしなければ悲しい事件を引き起こしてしまうこともあるので注意しましょう。