こんにちは。防犯カメラドットjpの安達です。
当て逃げは検挙が難しい犯罪の一つですが、防犯カメラの有無が捜査の成否を左右することがあります。
しかし、最近のニュースでは、防犯カメラの映像確認を怠った警察官が処分を受けたという事例が報じられました。
本記事では、当て逃げ捜査における防犯カメラの役割と、被害者が取るべき対策について解説します。
当て逃げ捜査に防犯カメラがあるにもかかわらず

先日、兵庫県警の警察官3名が当て逃げ事件の捜査を担当していました。
事件が発生した駐車場には防犯カメラが設置されていたものの、映像データが関東で管理されており確認に手続きが必要でした。
そのため、警察官は「防犯カメラは設置されていない」と虚偽の捜査文書を作成。
しかし、被害者が疑問を抱き、再捜査が行われた際には事件発生から3ヶ月が経過し、映像はすでに消去されていました。
このケースでは、当て逃げの犯人を特定できる可能性があったにもかかわらず、適切な捜査が行われなかったため、被害者は泣き寝入りせざるを得ませんでした。
当て逃げは発覚が遅れやすい犯罪
以前から記事で何度かお伝えしていますが、当て逃げは犯人検挙が難しい犯罪の一つでもあります。
当て逃げされた瞬間にその場にいればまだどうにかなる可能性もありますが、当て逃げは事後に気付くケースが多いです。
当て逃げの特徴
- その場で気づかないことが多い
→ 駐車中や無人の状態で発生することが多く、被害に気づくのが遅れる - 犯人の特定が難しい
→ 目撃者がいなければ、車両の特定が困難 - 警察の捜査も難航しやすい
→ 防犯カメラやドライブレコーダーの映像がなければ証拠が得られない
筆者自身も、過去に車に身に覚えのない傷があることに気づきましたが、当時はドライブレコーダーも設置しておらず、被害に遭った場所も不明でした。
警察に相談しましたが「正直、捜査は難しい」と言われ、犯人を特定することはできませんでした。
悔しかったですが、その経験を活かしてドライブレコーダーを設置しました。
当て逃げ被害に遭った際に犯人が見つからなければ、自身で修理をしなければいけません。
任意保険に加入している場合は保険も適用可能ですが、来年度の任意保険料が上がる可能性もあります。
ちなみに私は保険料が上がるとのことで自費で修理しました。
それほど大きな傷ではなかったので、大きな金額はなりませんでしたが自分でつけた傷ではないので複雑な気持ちでした(笑)
なので今回、防犯カメラの確認を怠った3人の警察官に対して残念な気持ちでいっぱいです。
当て逃げ被害に遭った際の対策
① 防犯カメラの映像をすぐに確認する
防犯カメラの映像は、ハードディスクの容量によって保存期間が異なり、
一般的には2週間から1ヶ月程度で上書きされることが多いです。
そのため、被害に気づいたら速やかに駐車場や店舗管理者に映像の確認を依頼しましょう。
② ドライブレコーダーを活用する
ドライブレコーダーがあれば、車が駐車中であっても衝撃検知機能により録画が可能です。
特に「駐車監視機能」があるモデルを選ぶことで、当て逃げの決定的な証拠を残せる可能性が高まります。
③ 任意保険の確認
当て逃げ被害の修理費は、任意保険の「車両保険」でカバーできる場合があります。
ただし、保険を適用すると翌年度の保険料が上がる可能性があるため、修理費と保険料の増額を比較し、慎重に判断することが重要です。
防犯カメラの大きな役割は「防犯」
AI機能を搭載したカメラが主流になってきてさまざまな場面で活用されるようになりました。
顧客分析などのマーケテイング、異物混入などの食品衛生管理など業務で役立たれるようになりました。
しかし、防犯カメラの大きな役割は防犯目的になります。
今回のように当て逃げなどの捜査に役立てるために設置されています。
なので「面倒だった」という理由で映像を確認しなかったということがすごく悲しいです。
ハードディスクで保存されている防犯カメラの映像は時間が経てば上書きされ削除されてしまいます。
弊社もお客様と防犯カメラを設置する際に、映像をどれくらい保存しておきたいか決めます。
ただ容量を大きくするには追加で費用がかかりますので、ある程度残せればいいと言われるお客様が多数です。
当て逃げに関して、被害者は当日か遅くとも翌日に気付くパターンが多く警察が確認するとしても2週間か1ヶ月以内には終わります。
今回のように確認を怠って3ヶ月以上経過した場合、映像が残っているケースは少ないです。
被害者の気持ちを思うと胸が痛いです。
防犯カメラは事件を解決するために、捜査のために店舗様や駐車場の管理会社様は設置しています。
きちんと捜査がされて、多くの事件解決に防犯カメラが役立つことを願います。