防犯対策として導入されることが多い「ダミーカメラ」。普通に見ても本物との違いは分からないということがほとんどだと思います。
しかし、「ダミーカメラはバレるのか?」「実際に抑止力や防犯効果があるのか?」と疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、ダミーカメラの特徴やバレる理由、効果的な活用方法について詳しく解説します。
ダミーカメラ設置事例
弊社のダミーカメラ設置事例をご紹介します。ダミーカメラの設置は、経験豊富なプロの防犯カメラ設置が必要となります。
ダミーカメラとは?その特徴と目的
ダミーカメラとは、本物の防犯カメラに見せかけたフェイクの監視カメラです。
実際には録画機能などはなく、犯罪者に「監視されている」と思わせることで犯罪を抑止する目的で設置されます。
ダミーカメラの主な特徴
- 低コスト:本物の防犯カメラと比較して安価で購入できる
- 設置が簡単:配線工事不要で手軽に設置可能
- 電源不要なタイプもある:バッテリーやソーラーパネル付きのものも存在
- 赤色LEDが点滅するタイプもある:本物のカメラのように見せかけるための機能
一見すると防犯カメラに見えますが、適切に設置しなければ「ただの飾り」になってしまう可能性があります。
ダミーカメラはバレる?見分ける方法
ダミーカメラは、設置方法や種類によっては簡単に見破られてしまいます。
特に、防犯知識のある犯罪者・空き巣泥棒にはすぐにバレてしまうケースもあるため、以下の点に注意が必要です。
① 配線の有無

本物の防犯カメラは、電源供給や録画データを送るために配線が必要です。ダミーカメラには配線がないものが多く、それを見た犯罪者はすぐに偽物だと気付いてしまいます。
配線のことを考えずに設置しているため、家の構造上、設置できないような場所に設置しているのです。
カメラはあればどこでもいいというわけではありません。実際に弊社の防犯のプロたちはダミーカメラかどうか一発で見抜くことができます。
天井などに付ける場合はケーブルを隠すことはできますが、天井から離れた場所やポールに設置する場合は必ずケーブルが必要になります。
通常、防犯カメラを設置する場合はケーブルとケーブルを保護するプールボックスという配線カバーも併せて使用します。
ですので、必要な場所にケーブルがないのは不自然だということが分かります。
② LEDランプの点灯状態
本物の防犯カメラのLEDランプは、常時点灯または動作時に光るものがほとんどですが、
ダミーカメラの中には、不自然に点滅しているものがあり、これもバレる要因となります。
③ 素材や外観の質感
ダミーカメラは安価なプラスチック素材で作られていることが多く、
近くで見ると明らかに本物とは異なる安っぽいデザインのものもあります。
④ 設置場所とカメラの種類の不一致
例えば、本来なら屋内用のカメラを屋外に設置していると、違和感を持たれやすくなります。
防水・防塵仕様のないカメラが雨ざらしになっていると、ダミーカメラであることが明白になってしまいます。
カメラにも様々な種類があります、主にドーム型、ボックス型、バレット型とあります。
ドーム型、ボックス型は主に屋内で使用され、バレット型は屋外、屋内の両方で使用されます。
※防水加工されたドーム型のカメラを屋外で使用することもあります
例えば、ボックス型カメラを屋外で使用することも可能ですが、業者が設置する際は必ずハウジングボックスというものを使います。
レンズがむき出しになっているのカメラを保護するのがハウジングボックスです。
こちらがボックス型カメラの写真です。

ハウジングボックスとボックス型カメラの写真です。

ハウジングボックスがないただのボックス型カメラを屋外に設置している場合、ダミーだとバレる危険性があります。
基本的に業者は場所に応じて適切なカメラの種類を選定しておりますので場所に合ってないカメラはすぐに泥棒に見破られてしまいます。
もちろん泥棒にもプロと素人がいますので素人であればカメラの種類も分からずカメラの存在だけで侵入を諦めるかもしれません。
ですが、プロの泥棒には通用しないことを覚えておきましょう。
で紹介した「令和の大泥棒」は空き巣で生計を立てており、家族4人を養っていました。
近所の人からも仲の良さそうな家族と見られており、家賃も滞ったことはなく、お金に困っている様子ではなかったようです。
けれども、この家族5人の生計は空き巣によって立てられており、やり方は間違えているが、家族を食べさせていくために必死だったはず。
鍵や家の構造、防犯カメラの知識はプロ並み、もしかしたらそれ以上かもしれません。
ダミーカメラを見抜くなんてことは朝飯前なのです。
2.ダミーカメラでも効果がある設置方法はあるのか

ここまで記事を読んでくださっている方はダミーカメラの設置を検討している方、
もしくは防犯カメラの設置を検討しているがダミーカメラでも大丈夫ではないかと思っている方など様々だと思います。
なかには「泥棒なんて滅多に出くわさない」と思っている方もいるのではないでしょうか。
当然、防犯カメラの普及により犯罪件数は現象傾向にあるものの
2021年の窃盗犯の認知件数は全国で381,769件。1日あたり約1046件の窃盗事件が全国で起こっているといえます。
さらに一度、空き巣被害に遭われた方は防犯カメラを設置したり警備会社と契約したりするため、再度狙われることはあまりなく、
必然的に狙われるのは防犯対策をしていない、もしくは防犯対策が甘い場所だといえます。
<参照>
ダミーカメラでも効果的な設置方法は?
さて、ここまで建物の構造、カメラの種類のことについてお伝えしましたが、まず業者と防犯の知識がない方では設置方法が全く違います。
というのも、知識がない方はダミーカメラを設置する際に映したいものをピンポイントで設置しようとするということです。
例えば、入口を映したいのであれば入口の正面につけたりしますが、業者は違います。防犯カメラ業者はどこに設置したらより効果を発揮するか理解しているので少ない台数で効果的な設置を行います。
こちらが業者と素人が設置した際の違いです。


どちらが防犯のプロが設置した場合の図か一目瞭然です。
カメラの画角を考慮した上で、対象物だけでなく全体を移すように設置するのがポイントです。

屋外のカメラは赤外線で見破られる!
ニュースなどで目にする防犯カメラの映像が夜間でもよく見えるのは赤外線のおかげです。
実際にその場所に行くと真っ暗ですが赤外線を搭載しているカメラであればある程度、見ることができます。
今やほとんどのカメラに赤外線が搭載されており、夜間だけでなく、屋内の暗い場所などの様子も把握できます。
もちろんダミーカメラは配線されていないので赤外線は放射されていません。
なので、ダミーカメラの最大の欠点は赤外線は目には見えないが携帯などのカメラのレンズ越しだとみえるので赤外線がでていないカメラは一発で分かるということです。
詳しくはこちらをご覧ください
<参照>

これは弊社に設置してあるカメラですが夜になりスマートフォンでカメラを向けると

紫色の光が見えます。これが赤外線です。
ダミーカメラがバレた場合のリスクとデメリット
ダミーカメラがバレてしまうと、防犯効果は大きく損なわれます。
以下のようなリスクがあるため、設置の際は注意が必要です。
① 防犯効果の低下
犯罪者が「このカメラは偽物だ」と判断すれば、抑止効果がなくなり、
むしろ狙われやすくなる可能性もあります。
② 犯罪者に狙われやすくなる
ダミーカメラだと泥棒に見破られた際に「防犯対策に費用はかけたくないが、大事な物がある」と思われて侵入されてしまう可能性が高くなります。
また、ダミーカメラだけでは実際の記録ができないため、
泥棒や空き巣などは「証拠が残らない」と判断し、犯行を実行する可能性が高まります。
③ 事件発生時の証拠が残らない
本物の防犯カメラであれば、録画映像を証拠として提供できますが、
ダミーカメラでは何も記録できません。
そのため、犯罪が起こった場合に犯人を特定する手がかりがなくなってしまいます。
以上がダミーカメラのデメリットです。一定の効果は発揮するダミーカメラですが是非、本物の防犯カメラの設置をオススメします。
しかし、ダミーで費用を抑えたいという方は防犯カメラ業者にアドバイスを貰いながら設置されることをオススメ致します。