防犯カメラを設置した後、意外と見落としがちなのがメンテナンス費用です。
「設置したら終わり」と思っていたら、定期点検や消耗品交換、故障時の修理など、継続的に費用がかかることに驚く方も少なくありません。
実際、防犯カメラのメンテナンス費用は年間3万円から10万円程度が相場となっており、カメラの台数や契約内容によって大きく変動します。
しかし、保守契約の見直しや適切な機種選びによって、これらの費用を大幅に抑えることも可能です。
この記事では、防犯カメラのメンテナンス費用の内訳から具体的な相場、コストを削減する方法まで詳しく解説します。
メンテナンス費用で失敗しないための注意点や、よくある質問にも答えていますので、ぜひ最後までご覧ください。
防犯カメラのメンテナンス費用の内訳と相場
防犯カメラを長く安全に使い続けるには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
この章では、メンテナンスにかかる主な費用について解説します。
- 定期点検・保守契約にかかる費用
- 消耗品交換(HDD・ファン)の費用
- 故障時の修理・出張対応費用
定期点検・保守契約にかかる費用
防犯カメラの保守契約には、大きく分けて2つのタイプがあります。
1つ目は「スポット契約」で、必要な時だけ対応してもらう形式です。
2つ目は「フルメンテナンス契約」で、定期点検から故障対応まで全てカバーされます。
費用相場は年間3万円から10万円程度で、カメラの台数や契約内容によって変動するでしょう。
フルメンテナンス契約では、年1回から年4回程度の定期点検が含まれ、録画状態の確認やレンズ清掃なども実施されます。
保守契約に加入していれば、突発的なトラブルにも無償または割安で対応してもらえるため、安心して運用できるといえます。
消耗品交換(HDD・ファン)の費用
防犯カメラの録画機に使われるHDDやファンは、約3年に1度の交換が推奨される消耗品です。
HDD交換の費用相場は2万円から4万円程度、ファン交換は2万円程度となっています。
また、夜間撮影に使われる赤外線LEDも経年劣化する部品で、使用状況によっては1年半から5年程度で交換が必要になるでしょう。
赤外線LEDの交換費用は5千円から6千円程度が一般的です。
これらの消耗品費用は保守契約に含まれる場合と含まれない場合があるため、契約前に確認しておくことが大切かもしれません。
故障時の修理・出張対応費用
防犯カメラが故障した際の修理費用には、出張費・作業費・部品費が含まれます。
出張費は地域によって異なりますが、1回あたり5千円から1万5千円程度が相場です。
作業費は修理内容により変動し、簡単な調整なら5千円程度、本格的な修理では2万円以上かかることもあるでしょう。
部品費は交換する部品によって大きく異なり、数千円から数万円の幅があります。
保守契約に加入している場合、これらの費用が無償または大幅に割引されるため、年に1回でもトラブルがあれば契約しておいた方がお得といえます。
落雷による故障は年間10件程度発生するケースもあり、予期せぬ出費に備える意味でも保守契約の検討をおすすめします。
防犯カメラのメンテナンス費用を抑える方法
メンテナンス費用は工夫次第で大幅に削減できます。この章では、コストを抑えながら防犯カメラを運用する具体的な方法を紹介します。
- 保守契約の内容を見直してコスト削減
- レンタル・リースと購入の費用比較
- 信頼性の高い機種選びで修理費を削減
保守契約の内容を見直してコスト削減
現在の保守契約が自社の実態に合っているか、定期的に見直すことが重要です。
例えば、年間でトラブルが1回程度しか発生しない場合、定額のフルメンテナンス契約より都度対応の方が安く済むかもしれません。
点検回数についても、屋内設置で埃の少ない環境なら年1回で十分なケースもあるでしょう。
また、録画機のみを保守対象とする「部分保守」に切り替えれば、費用を抑えられます。複数台のカメラをまとめて保守契約することで、1台あたりの費用が割安になるプランもあるため、業者に相談してみることをおすすめします。
契約内容と実際の運用状況を照らし合わせ、無駄なコストが発生していないかチェックしましょう。
レンタル・リースと購入の費用比較
防犯カメラの導入方法には、レンタル・リース・購入の3つがあり、長期的な費用に大きな差が生まれます。
レンタルは月額1万円から1万5千円程度で、初期費用を抑えられますが、長期利用では割高になるでしょう。
リースは月額7千円程度が相場で、5年契約なら総額42万円程度かかります。
一方、購入の場合は初期費用30万円程度に加え、年間1万円程度の保守費で運用できるため、5年で35万円程度に収まるといえます。
3年以上の長期運用を予定しているなら、購入の方がトータルコストを抑えられる可能性が高いでしょう。
ただし、一括購入が難しい場合は割賦払いや助成金の活用も検討できます。
信頼性の高い機種選びで修理費を削減
導入時に信頼性の高い製品を選ぶことで、長期的な修理費用を大幅に抑えられます。
安価な機種は導入コストが低い反面、故障が多く交換や修理が頻繁に必要になるかもしれません。
その都度、出張費や部品費がかかれば、結果的に高くつくでしょう。
製品選びでは、保証期間が1年以上あるか、屋外用ならIP66以上の防水・防塵性能があるか、動作温度範囲がマイナス10度からプラス50度以上に対応しているかを確認することが大切です。
金属製や耐衝撃構造の筐体を持つ製品は耐久性が高く、長期間安定して使えるといえます。
保守部品の入手しやすさや保証対応の手厚さも、故障時の対応スピードに影響するため事前にチェックしておきましょう。
防犯カメラのメンテナンス費用に関する注意点
メンテナンス費用で失敗しないために、契約前に確認すべきポイントがあります。
この章では、想定外の出費を避けるための注意点を解説します。
- メンテナンス契約に含まれる範囲を確認
- 想定外の高額修理を避けるポイント
- 補助金・助成金の活用可能性
メンテナンス契約に含まれる範囲を確認
保守契約を結ぶ際は、どこまでが無償対応の範囲なのか明確に確認しておく必要があります。
HDDやファンなどの消耗品交換が含まれる契約もあれば、別途実費がかかる契約もあるでしょう。
出張対応については、年間の回数制限が設けられている場合や、遠方地域では追加料金が発生するケースもあります。
定期点検の頻度や清掃作業の有無、故障時の対応スピード(何営業日以内に対応するか)なども契約内容によって異なるため、事前に書面で確認することが大切です。
契約書の細かい文字まで読み込み、不明点は担当者に質問して納得してから契約しましょう。
想定外の高額修理を避けるポイント
防犯カメラの故障で最も高額になりやすいのが、落雷による被害です。
カメラ本体だけでなく録画機や周辺機器も同時に壊れてしまうことがあり、修理費が10万円を超えるケースも珍しくありません。
保守契約に加入していない場合、全額自己負担となってしまうでしょう。
また、水の侵入による故障やケーブルが動物にかじられる被害も意外と多く、設置カメラの約30%で何らかのトラブルが発生しているといわれています。
こうした予期せぬ故障に備えるなら、フルメンテナンス契約への加入を検討すべきかもしれません。
定期点検で劣化の兆候を早期発見できれば、大きな故障になる前に対処できるといえます。
補助金・助成金の活用可能性
自治体によっては、防犯カメラの設置費用だけでなく、メンテナンス費用にも補助金を出している場合があります。
例えば東京都大田区では、電気料金や電柱使用料などの維持費に対して年間1,500円程度の補助があるでしょう。
ただし、メンテナンス費用への補助は設置費用の補助に比べて実施している自治体が少なく、要件も厳しめに設定されています。
自治会や管理組合、商店街振興組合などの団体が対象となるケースが多く、継続的な報告義務が課される場合もあるかもしれません。
申請を検討する際は、自治体の窓口に直接問い合わせて最新情報を確認することをおすすめします。
補助金の有無で年間コストが大きく変わることもあるため、導入前に必ずチェックしましょう。
防犯カメラのメンテナンス費用でよくある質問
メンテナンス費用について、多くの方が疑問に思う点をまとめました。
この章では、よくある質問に回答します。
- 年間のメンテナンス費用はどのくらいかかりますか?
- メンテナンス契約は必須ですか?
- 自分でメンテナンスすることは可能ですか?
年間のメンテナンス費用はどのくらいかかりますか?
年間のメンテナンス費用は、カメラの台数や契約内容によって大きく異なります。
保守契約なしで運用する場合、消耗品交換や突発的な修理費用として年間1万円から3万円程度を見込んでおくとよいでしょう。
フルメンテナンス契約に加入する場合は、年間3万円から10万円程度が相場となります。
家庭用で1〜2台程度なら年間3万円前後、法人で複数台設置している場合は年間5万円から10万円程度が目安といえます。
ただし、これらはあくまで平均的な金額であり、設置環境や機器の種類によって変動するかもしれません。
見積もりを複数の業者から取って比較することをおすすめします。
メンテナンス契約は必須ですか?
メンテナンス契約への加入は必須ではありませんが、加入しておくことで安心して運用できるでしょう。
契約なしの場合、故障時の修理費用が全額実費となり、1回の対応で10万円以上かかることもあります。
特に屋外設置のカメラは、落雷や水の侵入といったトラブルのリスクが高いため、保守契約の重要性が増すといえます。
一方、屋内設置で台数が少なく、故障のリスクが低い環境なら、都度対応で済ませる選択肢もあるかもしれません。
自社の設置環境やリスク許容度を考慮して、保守契約の要否を判断しましょう。
初期費用を抑えたい場合は、最低限の保守内容から始めて、必要に応じて契約を拡充する方法もあります。
自分でメンテナンスすることは可能ですか?
簡単な清掃や設定確認程度なら、自分で行うことも可能です。
レンズの表面を柔らかい布で拭いたり、録画機の録画状態を確認したりする作業は、特別な知識がなくてもできるでしょう。
ただし、HDDやファンの交換、配線の修理、故障診断などの専門的な作業は、知識や技術が必要となります。
無理に自分で対応しようとすると、機器を壊してしまったり、保証が無効になったりするリスクがあるかもしれません。
また、高所作業や電気工事が伴う場合は安全面でも危険です。
基本的なメンテナンスは自分で行い、専門的な作業は業者に依頼するという使い分けが現実的といえます。
定期的な業者点検と組み合わせることで、費用を抑えつつ安全に運用できるでしょう。
防犯カメラのメンテナンス費用まとめ
防犯カメラのメンテナンス費用は、保守契約の内容や消耗品交換、故障時の修理費用などで構成されます。
年間3万円から10万円程度が一般的な相場ですが、契約内容の見直しや信頼性の高い機種選びによって、費用を大幅に抑えることが可能です。
保守契約は必須ではありませんが、予期せぬ故障や落雷被害に備えるなら加入しておいた方が安心でしょう。
レンタル・リース・購入のどの方法を選ぶかによっても長期的なコストが変わるため、運用期間や予算に応じて最適な選択をすることが大切です。
また、自治体によってはメンテナンス費用に補助金が出る場合もあるため、導入前に確認しておくとよいでしょう。
定期的なメンテナンスで防犯カメラを長く安定して使い続け、安全な環境を維持していきましょう。

