顔認証技術は便利なだけじゃない!実は問題点や不満も多い?解決すべき問題を解説|知ってほしい世界の防犯事情
- 世界の防犯事情
今回は、「顔認証技術」に注目します。
日本でも、防犯カメラやスマートフォン、パソコンなど様々なものに、使われているためご存知の方も多いでしょう。
とても便利な機能ですが、実は不満も多くなっているようです。
どのような目的で導入されている?
まず、「顔認証技術」がどのような目的で導入されているのか、について解説します。
次のような目的で利用されているのです。
目的から考えてみると、防犯にもなりますし、個人を識別でき、マーケティングにも利用できるため便利なものと認識されるのが一般的。
しかし、最近では顔認証技術に対して大きな不満を抱える人も続出しているようです。
中国では生活のあらゆる場面で顔認証が求められる?
最も大きな不満を抱えているのが、中国で暮らす人々です。
知っている方もいらっしゃるでしょうが、中国は防犯カメラの設置台数が世界で最も多いことでも有名。
また、防犯カメラだけでなく、生活のあらゆる場面で顔認証を求められます。
例えば、次のようなシーンです。
皆さんも、パソコンやスマートフォンのロックを解除するのに顔認証を使っているでしょうが、生活のあらゆる場面で、何度も何度も顔認証を求められたら、疲れてしまうことでしょう。
このような不満の高まりから、中国の最高裁では商業目的の顔認証技術の使用を制限するという見解が示されているそうです。
<参照サイト>
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問題点について
技術が様々な場所で利用されることで、ストレスが増加するため不満が高まっているのも1つの理由ですが、それ以外の理由もあるようです。
例えば、最も懸念されているのが、プライバシーの侵害と犯罪に悪用されるのではないか、というもの。
実際、中国では裏ルートで顔認証によって撮影された写真が売買されているそうです。
もしも、犯罪に悪用されてしまったらと考えると大きな不安を感じます。
それから、銀行や買い物などにも利用できるということは、反対に言えば、本人になりすまし、銀行口座を特定する、本人名義で買い物を勝手に行うなどの犯行が行われるのではないかとの懸念もあるでしょう。
これは、中国だけに限った話ではありません。
最近では、顔認証技術、AIなどが搭載された防犯カメラも増えています。
正しく使えば、様々な分野で大きく貢献してくれますが、使い方を誤れば、犯罪を減らすどころか犯罪を増やす形になってしまうかもしれません。
正しく利用できるか、適切に管理できるか、利用者に受け入れられるか、が大きなポイントになりそうです。