【防犯カメラの基礎知識10】自分で設置は可能なのか?防犯カメラを屋外に設置する際の注意点。
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日本でも物騒な事件が増えています。
そのため、防犯カメラの設置を考えている人も多いことでしょう。
カメラを設置する際に気になるのが設置費用です。
設置を考えている人の中には、少しでもコストを抑えるために自分で設置したいと考えている人もいらっしゃるかもしれません。
今回のブログでは、「自分で設置することは可能なのか?」「屋外に設置する際の注意点」について解説します
1.屋外に防犯カメラを設置する際のポイントとは?
まず、防犯について考える際に重要となるのが防犯カメラを屋外に設置することです。
屋内にもカメラは必要となりますが、外から侵入されることを想定して屋外への設置が必須となります。
どのようなカメラでもよいということではなく、以下のポイントが重要です。
上記4つのポイントは屋外に設置する際に絶対に押さえておかなければならないポイントとなります。
最も重要な点は、防水仕様のカメラを設置することです。
天気の良い日だけでなく、雨の日や雪の日、大雨や台風などが来る場合もあります。
もしも、カメラが防水仕様でなければ、内部に水が浸入してしまい故障する、錆が出るなどのリスクがあるのです。
それから、設置するカメラには大きめのガンタイプカメラがよいでしょう。
ガンタイプカメラは、外からの侵入者に対して威圧感を与えることができますし、威嚇することができるのが大きな特長です。
つまり、設置しているだけで犯罪を思いとどまらせる、防犯効果を期待できます。
小さなものではなく、大きなものを選ぶことで、より威圧感を与えることができるのです。
忘れてしまいがちなのが、赤外線について。
一概には言えませんが、犯罪が起こりやすいのは人が寝静まる夜間です。
夜間でも綺麗に撮影できなければ、防犯として役立ちません。
赤外線が搭載されていれば、暗い夜間でも綺麗な映像を撮影可能です。
その他では、障害物の有無について事前に確認しておきましょう。
あまり知られていないようですが、赤外線は距離が近いものに強く当たり、強く反射する特徴があります。
手前に木や壁などがあると、そちらに焦点をあわせてしまい、近くは映るが遠くが映らなくなってしまう場合があるのです。
☆日中と夜間の違い
最適な防水性能はどのくらい?
販売されているカメラの防水仕様は、それぞれ異なります。
具体的に、どのくらいの防水性能があれば屋外に設置するのに最適と言えるのでしょうか?
注目するべきポイントは防水規格です。
現在、販売されている防犯カメラには、防塵防水規格としてIP規格があります。
IP規格は、防塵防水規格のことで、IPに続く数字が防塵・防水の保護等級を表わしているのです。
スマホなどでもよく使われていますが、「IP65」「IP66」「IP67」などをよく見かけます。
保護等級の防水を見るには、右の数字を見ればわかるのです。
水の侵入に対する保護等級を0~8の9段階で表示しており、数値が高ければ、高いほど防水効果が高いことになります。
そのことを頭に入れてもう1度、「IP65」「IP66」「IP67」について見てみましょう。
ちなみに、IPの次に続いている数字は、防塵効果を表しているのです。
この3つの規格では防塵効果はすべて同じですが、防水効果が異なるのが大きなポイント。
最初の「IP65」は、多少の雨であれば耐えられますが、大雨や台風であれば浸水のリスクがあり防水仕様ではありません。
次に「IP66」ですが、こちらは大雨や台風などでも浸水するリスクがない防水仕様となっています。
さらに「IP67」についてですが、これは一定時間、水中に入れても浸水しない完全防水仕様です。
すでにお気づきかと思いますが、屋外に設置する場合には「IP66」以上のものを設置しなければなりません。
過去に参考になる記事を書いていますので、よろしければ併せてご一読ください。
照射距離にも注意
条件の1つとして、赤外線付きであることを挙げましたが、赤外線は全部同じものではなく、赤外線の照射距離に違いがあります。
一般的なものでは、20m先まで照射できるのですが、60m先まで照射できるものもあるのです。
基本的に、照射距離が長くなればなるほど、遠くまで映ることになりますので、照射距離が長い方がおすすめ。
2.自分で防犯カメラを屋外に設置することは可能?
結論から言えば、配線工事不要のWi-Fiを利用したワイヤレスタイプのカメラであれば、自分で設置することも可能です。
ですが、ワイヤレスタイプにはデメリットもあるため、あまりおすすめしません。
そのデメリットとは、次のようなものです。
有線接続と比較すると回線が非常に不安定となる
映像が遅延する場合がある
おすすめできない最大の理由は、「通信が不安定になりやすい」ことです。
Wi-Fiを利用したワイヤレスタイプでは、インターネット環境があれば、ある程度好きな場所にカメラを設置できます。
しかし、通信環境によっては通信が不安定になることも多いのです。
通信が不安定となり、途切れてしまうということはその途切れている間は映像が記録されないことになります。
本来であれば、24時間365日稼働していなければ、防犯として役立ちません。
途切れてしまう、映像が遅延するというのは防犯上大きなリスクとなってしまうのです。
耐久性や防水性の重要性について理解しているか?
DIYなどを趣味にしている人は、自分で防犯カメラを設置したいと考えている人も多いと思います。
インターネットなどで検索すれば、ある程度の知識は得られますが、24時間365日使うことを考えると、ネットで得られる知識だけでは不十分であると言えるでしょう。
とくに、カメラ本体の耐久性・防水性の重要性、最適なカメラ選び・設置場所選び・機能選びなど専門的な知識が必要なケースが多いと言えます。
また、自分で設置したものの撮影角度が適切でなく、必要な場所が映っていないなどの失敗も多いようです。
コストはかかりますが、専門の業者に依頼するのが最適です。
床下配線や天井裏配線で見た目もスッキリ!
プロに依頼するメリットは、やはり見た目が良く、綺麗に仕上がる点です。
同軸などを使った有線接続であれば、通信が途切れるリスクも解消できます。
専門的な知識・技術を持ったプロであれば、床下配線や天井裏を使って配線するので、配線が露出することなく綺麗。
ぜひ、自分で設置するのではなく、専門業者に相談しましょう。
ワイヤレスタイプなら自分でも設置できるがデメリットが多い!プロに任せるのがベスト!
大切なお店・会社の資産や従業員を守るためには、屋外への防犯カメラの設置が欠かせません。
様々なタイプのカメラがあり、Wi-Fiを利用したワイヤレスタイプであれば、自分で設置することもできるでしょう。
ただし、デメリットもあるのでおすすめはできません。
できるだけ同軸などを使った有線での接続がおすすめです。
有線の場合には、プロの専門的な知識・技術が必要となります。
配線も床下や天井裏などを使って露出しないように綺麗に仕上げてくれるので、プロに依頼するのがベストと言えるでしょう。
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