
防犯や監視目的で、導入が増えているネットワークカメラ。
ネットワークカメラを導入する際に知っておきたいのが「NVRとDHCPサーバー機能」です。
今回は、「NVRとは何か?NVRのDHCPサーバー機能について」紹介します。
「NVR」とは何か?
まず、DHCPサーバー機能について紹介する前の前提知識として、「NVR」について紹介します。
これは、「Network Video Recorder(ネットワークビデオレコーダー)」を略したものです。
簡単に言えば、ネットワークカメラで撮影した映像を記録する機器のことです。
機器によっても異なりますが、基本的に必要なソフトがインストールされていて、必要な設定も行われているので、設置したらすぐに使用できる点が大きな魅力と言えるでしょう。
「DHCPサーバー機能」とは?
NVRはネットワークカメラで撮影した映像を記録する機器であると解説しました。
そのNVRには、「DHCPサーバー機能」を持っているものがあります。
この機能は、IPアドレスなどのネットワークを利用するのに、必要となる情報を自動的に割り当ててくれるという機能です。
自動的に必要な情報を割り当ててくれるため、それぞれの端末で詳細な設定を行わなくても、インターネットに簡単に接続ができます。
大きな効果を発揮してくれるのが、カメラを複数台設置する場合です。
同じカメラを設置する場合、DHCPサーバー機能がないと初期IPアドレスが重複してしまい、上手く接続ができない場合があります。
そのような場合には、手動でIPアドレスを変更してNVRに登録しなければなりません。
はっきりいって、結構面倒な作業です。
しかし、DHCPサーバー機能を持ち、自動的にそれぞれにIPアドレスを割り当てることができれば、面倒な設定が不要となります。
難しい設定が不要で、簡単という点でも大きな魅力と言えるでしょう。

注意点について
自動で必要な情報を割り当ててくれる、とても便利な機能がNVRのDHCPサーバー機能です。
ですが、良い面だけではなく注意しなければいけないこともあります。
それは、「固定ではないこと」です。
例えば、停電や災害などで電源が落ちてしまったとします。
復旧後に再び接続されるのですが、その際にも自動でIPアドレスを割り当てることになるのです。
前とは違うIPアドレスが割り当てられる可能性が高く、そうなるとカメラの映像が見られなくなってしまいます。
映像が見られなくなってしまうのは、単純にIPアドレスが変更されてしまったためです。
このように、良い面もあれば、注意しなければいけない点もあるので、防犯カメラ業者に相談しながら設置を進めるとよいでしょう。
プロであれば、注意点について教えてくれますし、設置場所や用途にあわせて最適な提案をしてくれます。