【実際の事件から学ぶ⑦】衝撃の硫酸事件。捜査に欠かせない防犯カメラでスピード逮捕!

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2021年8月に東京都港区にある、東京メトロ白金高輪駅の上りエスカレーターで起きた事件は衝撃的でした。
男性が至近距離から「硫酸」をかけられ、両目の角膜を損傷し、重傷となった事件です。
当初、事件は長期化すると思われていましたが、事件発生から約86時間後に犯人が逮捕されました。

この事件の捜査で大きく貢献したもの、それが「防犯カメラ」。
もしも、防犯カメラが設置されていなければ、スピード解決は難しかったことでしょう。
スピード解決できた理由について解説します。

1.硫酸事件とは、どのようなものだったのか?

東京都港区、東京メトロ白金高輪駅上りエスカレーターで事件が起きました。
エスカレーターに乗っていた男性会社員が突然、近づいてきた男に至近距離から「硫酸」をかけられて、両目の角膜を損傷する重傷。
さらに、被害に遭った男性の後ろに立っていた女性会社員も軽いやけど負った事件です。
犯人は、25歳の大学生の男で、被害者とは同じ大学の同じサークルに所属していたという関係だったとのこと。
犯人の男は、犯行の理由について、「生意気で態度が悪かった」と供述しているそうです。

<参照サイト>

https://bit.ly/3IHE9Ho

事件解決のポイントは防犯カメラ

この事件がスピード解決した背景には、「防犯カメラ」の存在が大きかったといいます。
事件後すぐに、警察は駅や駅周辺に設置されている防犯カメラの映像を収集・解析。
犯人の男がどこから来て、どこへ逃げたのかを調べました。
収集・解析した数は、なんと約250台
事件がスピード解決できたのは、防犯カメラの映像から、犯人を追跡できたからと言えるでしょう。

過去に参考になる記事を書いていますので、よろしければ併せてご一読ください。

 

スピード解決できたのは、「忍耐力」「犯人の行動を読む力」「センス」があったから?

事件が約86時間で解決できたのは、間違いなく防犯カメラの力が大きかったといえるでしょう。
しかし、カメラの映像だけではなく、スピード解決できたのは、次のような捜査員の力があったからともいえます。

○ 忍耐力
○ 犯人の行動を読む力
○ センス

の3つの力です。
映像を繰り返し見て、犯人を捜すにはかなりの忍耐力が求められます。
ほとんどの映像は、事件とは全く関係のないものですので、そのなかから手がかりを掴むのは気の遠くなりそうな作業です。
それから、「犯人の行動を読む力」も重要。
映像を収集・解析するといっても、すべてを解析するには莫大な時間がかかり、事件解決が遅れてしまいます。
そこで、犯人がどのような行動をするかをある程度読みながら、解析していったそうです。
タクシーを使ったことや、中部国際空港を利用したことなども解析しています。
長年の経験による、読む力が冴えたと言えるでしょう。

そして、忘れてはいけないのが、「センス」です。
映像を見れば、犯人をすぐに特定できるとおもわれがちですが、カメラによって設置場所や解像度も大きくことなります。
不鮮明なものも多く、角度によっては別人に見えてしまうこともあるでしょう。
さらに、服装などを変えられてしまったら、見逃してしまう可能性もあります。
実際に、犯人は服装を変えていたようですが、背格好が似ていた点に注目して犯人逮捕につなげています。
小さな特徴も見逃さずに逮捕につなげたのは、まさにセンスがあったからといえるでしょう。
硫酸事件では、防犯カメラだけでなく、捜査員の方の絶対に犯人を早く捕まえてやるという執念が大きかったと思います。

参照サイト

https://bit.ly/3rRFlkG

2.警察でも防犯カメラの設置を呼び掛けている

警察でも、次のような理由から個人宅や企業・団体に対して、防犯カメラの設置を呼び掛けています。
他にも、危険箇所や交通量の多い交差点などにも設置を呼び掛けているのです。
その理由は次の通りです。
○ 犯罪の抑止力となるため
○ 発生した犯罪・事故の解決に大きく貢献するため

設置しているだけで、犯罪の抑止力になりますし、万が一、犯罪や事故が発生した場合でも解決に大きく貢献してくれることから、設置を呼び掛けています。

福岡県嘉麻警察署では、安心安全な暮らしのために、防犯カメラの設置を働きかけているのです。

<参照サイト>

子どもの安全を確保するための取り組み

安心安全な暮らしを守るための取り組みとして、子どもの安全を確保するために、通学路への防犯カメラの設置が増えています。
通学路に防犯カメラを設置することで、不審者などへの監視を強めることができるのです。
さらに、死角をなくすことにより犯罪を起こさせないようにする効果も期待できます。

 

今後も注目される防犯カメラの活躍

日本では、近年凶悪な事件が続出しています。
いつ自分が犯罪に巻き込まれてしまうのかわからない状況です。
そのような犯罪を抑止する、犯罪が起きた際に犯人を特定するのに、今後も大きな活躍が期待されるのが防犯カメラ。
今後は、AIが搭載されたカメラが増えていくことで、今よりもさらに大きく貢献してくれることが予想されます。

 

事件解決には、防犯カメラの力と、捜査員の経験やスキルが重要

衝撃を与えた硫酸事件をはじめ、様々な凶悪犯罪が多発している日本。
そこで、事件解決に大きく貢献しているのが、「防犯カメラ」です。
ただし、防犯カメラだけがあればどんな犯罪でも解決できるというわけではなく、
捜査員の経験やスキルなども事件解決必要な要素となります。
カメラがあるから安心ではなく、一人一人の防犯意識を高めることも重要となるでしょう。

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