【実際の事件から学ぶ11】問題視される横領や情報漏洩。どうすれば防げるのか?防犯カメラを設置して責任の所在を明白に!
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先日報道されていた、尼崎市で起きた「USBメモリー紛失事件」は、非常に大きな衝撃を与えました。
また、それ以外にも会社のお金を横領する事件や情報漏洩などの事件が起きています。
今回は、実際に起きた事件から、「どのような点が問題だったのか?」「どうすれば防げるのか?」について考えてみましょう。
1.尼崎市で起きたUSBメモリー紛失事件
すでに、報道でご存知の方も多いと思いますが、尼崎市で起きた「USBメモリー紛失事件」について簡単に振り返ってみましょう。
事件の概要としては、市から住民税非課税世帯等に対する臨時給付金支給事務の受託を受けていた業者の社員が、データ移管作業のために必要なデータを記録したUSBメモリーをかばんに入れて持ち出しました。
そして、そのまま飲食店に立ち寄り、飲食店から出る際にUSBメモリーが入ったかばんを紛失したというものです。
このUSBに含まれていたのは、尼崎市の全市民約46万人分の個人情報だったと言われています。
具体的に公表されている個人情報の内容としては、次のようなものです。
内容は暗号化されており、USBメモリーにはパスワードが付いていたと言われていますが、セキュリティ対策をしていても、流出の可能性は否定できません。
外部への漏洩は確認されていないと言われていますが、漏洩しなかったからよかったという話ではないでしょう。
参照サイト
<USBメモリー紛失事案に対する対応について>
<個人情報を含むUSBメモリーの紛失事案>

問題点はどこにあったのか?
この事件での問題点について考えてみましょう。
まず、問題と言えるのは次のようなものです。
最も大きな問題と言えるのが、個人情報の重要性に対する認識の欠如です。
個人情報が漏洩してしまえば、取り返しのつかないことになります。
悪用されるリスクもありますし、企業としての信頼も失うことになるでしょう。
それほど、現代では個人情報の取り扱い・管理には十分注意しなければならないのです。
重要性について正しく理解していれば、個人情報が入ったUSBメモリーをかばんに入れて飲食店に立ち寄るという行動はしないでしょう。
あきらかに、重要性について理解していなかったと考えられます。
それから、発表によると業者は委託者の事業所外でのデータ処理の許可は得ていたそうです。
ただし、社員個人が電子記録媒体でデータを運搬するという許可は得ていなかったとのこと。
さらに、尼崎市が業者に対してデータを持ち出す際に許可を得るべき旨を徹底していなかったそうです。
仮に、外に持ち出すとしてもセキュリティ便などを使えば、リスクは大幅に低減できたと考えられます。
しかし、個人で持ち出したため結果的に紛失して、大きな問題となりました。
また、データ移管作業終了後にデータを消去していれば、仮に紛失したとしても何もデータの入っていないUSBメモリーとなるので、大きな問題にはならなったはずです。
ですが、データを消去せず持ち歩き、結果的にかばんを紛失してしまったというのは、やはり大きな間違いだったと言えるでしょう。
過去に参考になる記事を書いていますので、よろしければ併せてご一読ください。
情報漏洩のリスクについて
しっかりと理解しておきたいのが、情報漏洩によってどのようなリスクがあるのかということです。
次のようなリスクがあると考えられます。
最も注意しなければいけないのが、不正利用されてしまうリスクです。
過去には、クレジットカード情報が流出して、顧客のクレジットカードが不正利用されてしまったケースがあります。
それから、当然ですが企業としての信頼を失うことになるでしょう。
企業としての信頼を失えば、顧客との取引が中止されてしまう、上場企業であれば株価が暴落してしまう、売り上げが大幅に低下してしまうなどのリスクがあります。
もちろん、考えられるリスクはそれだけではありません。
可能性として考えられるのは、訴訟を起こされるということです。
複数の顧客の個人情報を流出させてしまえば、多額の損害賠償金を支払わなければならなくなる可能性があります。
2.横領や情報漏洩を防止するための対策とは?
被害が多くなっている「横領」や「情報漏洩」には、共通点があります。
その共通点とは、「被害に気づきにくい」ということです。
また、被害を確認できたとしても次のような情報が把握できずに困ってしまうケースも多くなっています。
このような情報を記録するためには、「防犯カメラの設置」がおすすめです。
カメラを設置することで、映像として記録できるという大きなメリットがあります。
証拠として記録することで、責任の所在を明確にすることができます。
次のような場所には防犯カメラを設置する
最初に紹介した事件のように、情報漏洩はこれからの時代、様々な場所で起こる可能性のある問題です。
ですから、次のような場所には防犯カメラを設置しておきましょう。
会社やお店のお金を横領するのは、内部犯の確立が高いとも言えますが、外部犯の可能性もあります。
そのため、重要な書類が保管されている場所、金庫やレジ周辺、出入口付近などの場所には防犯カメラを設置しておきましょう。
また、設置することで、内部犯なのか外部犯なのかが判別できるので、無駄に社員を疑う必要もなくなります。
ネットワークカメラを設置する際には映像の流出に注意!
ご紹介したように、防犯カメラは証拠を記録するという点、責任の所在を明確にするという点で非常に重要です。
しかし、ネットワークカメラを設置する際には映像の流出に注意しましょう。
インターネットを経由しているので、十分なセキュリティ対策をしていないと、映像が外部に流出してしまう、覗き見されてしまうリスクがあるのです。
初期設定のまま使用すると、流出の危険性が高いので必ず、IDやパスワードは初期設定以外のものにしましょう。
3.まずは横領や情報漏洩のリスクについて正しく認識することが大切!
近年非常に増えている、横領や情報漏洩の事件についてですが、最も重要なのはそのリスクの大きさを正しく認識することです。
また、横領や情報漏洩を未然に防ぐためには、防犯カメラの設置が有効。
設置されていないと、証拠がないため犯人やどのような原因で情報が流出したのかがわかりませんが、カメラで映像として記録しておけば、問題が起きた際に確認することができます。
ぜひ、防犯カメラの設置を検討してみましょう。

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