ネットオークションに出品されていた防犯カメラのレコーダーに記録されていたものとは?

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室内カメラ

現在では、防犯のため、トラブル防止のために様々な場所に設置されている「防犯カメラ」。
最も注意しなければならないのが、「データの流出」です。
管理や処分方法を明確にしなければ、データが流出してしまう危険性があります。
今回は、危険な「データ流出の危険性について」です。

1.出品されていてレコーダーにはデータが残ったままだった!

先日衝撃的なニュースが飛び込んできました。
インターネットオークションに出品されていた、防犯カメラのレコーダーに「データが残ったまま」だったというもの。
そのデータは、市立の小学校に設置されていたもので、多くの児童や教師の姿が映っていたそうです。
映像は不鮮明だったものの、性別や体格などの判別が可能だったと報道されています。
横浜市教育委員会の発表によると、レコーダーは市内の業者が交換したもので、交換した業者は別の業者に処分を依頼したそうです。
処分を依頼された業者は、そのレコーダーが再利用可能であると考えて、データを消去せずにインターネットオークションに出品したとのこと。

事件が発覚したのは、そのレコーダーを落札した人が教育員会に連絡したため発覚したそうです。
映像についてですが、閲覧したのは落札者のみと発表されています。
もしも、悪用されてしまっていたら、大きな問題となっていたことでしょう。

<参照サイト>
ネットオークションに出品され流出

松川
松川
映像は個人情報にあたりますので取り扱いには十分に注意が必要です

 

どうしてこのような事件が起きてしまったのか?

設置を行っている業者からすると、信じられないような事件ですが、どうしてこのような事件が起きたのか考えてみましょう。
重要なポイントは以下の通りです。

データを消去しなかったこと
業者側に処分方法について明確に指示をしなかったこと
再利用しようと考えたこと

大きな問題は、レコーダーのデータ消去が行われていなかった点です。
交換した業者と処分を依頼された業者は別とのことなので、それぞれの業者でどのようなやりとりがあったのかはわかりませんが、データが残っていたままというのは大きな問題。

それから、「市」が交換した防犯カメラの処分方法を明確にしていなかったというのもポイントです。
市の説明によれば、通常はパソコンや防犯カメラ等の記録媒体を処分する際は市の職員が立ち会い、データ消去を確認していたとのこと。
しかし、今回はそれをしておらず明確な処分方法についても指示しなかったそうです。
明確な処分を指示していれば、そもそも「再利用する」という考えは出てこなかったはず。
通常であれば、再利用ではなく「レコーダーはすべて破棄。HDDについては、データを解析出来ないように物理的に破壊して破棄」となります。

もちろん市もそうですが、交換した業者が処分を依頼した業者に対して、「適切な処分方法」を伝えていれば十分防げた事件だったでしょう。

過去に参考になる記事を書いていますので、よろしければ併せてご一読ください。

 

データ流出に関する危険性を理解していない

さらに、大きな問題だと感じたのは、「データ流出に関する危険性の認識が欠如していること」です。
スマートフォン・パソコン・防犯カメラなどには様々なデータが記録されています。
そのデータが流出してしまえば、大きな信用問題となってしまうだけでなく、事実上流出したデータをすべて回収する・消去することが不可能となってしまうのです。
インターネットでつながっているのは、国内だけではありませんので、海外にも流出したデータが広がってしまいます。
信用を失った企業は、最悪の場合には倒産に追い込まれることもあるでしょう。
それくらいデータ流出は危険なものなのです。
最初に紹介した事件で、「市」「交換した業者」「処分を依頼された業者」の誰かが危険性について正しく認識していたら、「データは消去したのか?」「本当に再利用出来るのか?」などを確認出来たことでしょう。
1度流出してしまったデータは取り返せない、非常に危険であるという正しい認識を持たなければなりません。

 

2.十分なセキュリティ対策を行う

子供たち

ここまで、紹介したのは交換した防犯カメラに関するものです。
しかし、流出の危険性があるのは交換したものだけではありません。
現在設置されているカメラのデータについても狙われています。
具体的には、次のような対策を行うのがよいでしょう。

外部からの侵入者を防ぐため、出入口付近などにカメラを設置する
外部へのデータの持ち出しを禁止する
ネットワークカメラの場合にはIDやパスワードなどを初期のままにしない!定期的に変更する

注意しなければいけないのは、現在設置しているカメラのデータも狙われているということです。
とくに、ネットワークカメラの場合には、IDやパスワードなどが初期設定のままになっていると流出の危険性が大幅に高まります。
必ず、初期設定のものから変更しておきましょう。
それから、外部からの不審者の侵入に注意をすることです。
多くの人が訪れる場所などでは、不審者を判別するのが難しい場合もあります。
そのため、出入口付近やデータを管理している部屋などには防犯カメラを設置しておきましょう。

<参照サイト>

 

取り付けの際にはデータ流出の危険性について説明する

設置をする業者だけでなく、設置を希望するお客様に対しても、正しくデータ流出の危険性について理解してもらう必要があります。
この点を正しく理解していないと、危険性についての認識が欠如してしまい、どうしても流出のリスクが高くなってしまうことでしょう。
危険性の高い、ネットワークカメラなどはしっかりとリスクについて説明し、正しく理解してもらうことが大切です。

 

信頼出来る業者に設置や交換・処分を依頼する

覚えておきたいのは、信頼出来る業者に防犯カメラの設置・交換・処分を依頼するということです。
価格の安さだけで選んでしまうと、適切な処分をしない、危険性について理解していないなどの恐れがあります。
ぜひ、弊社にご相談くださいませ。

 

正しい認識を持った、信頼出来る業者を選ぶのが重要

何度もお伝えしているように、「データの流出」は絶対に避けなければなりません。
そのためには、防犯カメラに関する正しい認識を持った、信頼出来る業者を選ぶことが重要です。
ぜひ、設置・交換・処分のご相談は弊社におまかせくださいませ。


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